菜の花はアブラナ科に属していて、同じ仲間には白菜やブロッコリー、キャベツ、チンゲンサイなどがあります。見た目は全然違っても、同じグループなのですね。
菜の花は綺麗な緑色をしているので彩りにもなるし、春の訪れを感じるような菜の花には、栄養面にも優れたところがあります。
菜の花の効能・特徴
菜の花には、次のような成分が含有されています。
・葉酸
・鉄
・マンガン
・リン
・ベータカロテン
・カリウム
・マグネシウム
・ビタミン
特に菜の花には、ビタミンCが豊富で、ほうれんそうの約4倍と言われています。コラーゲンを作る効果や、美白作用が期待できるビタミンなので、美肌促進にもなります。ただし、ビタミンCは水溶性なので、調理時間が長いと効果が薄くなってしまいます。そのため、短時間で調理するように努めましょう。
葉酸や鉄分など、不足することの多い栄養も、野菜の中ではトップ級です。食べる栄養サプリと言っても過言ではないでしょう。
ガン予防になる
菜の花にはベータカロテンが含まれていますよね。これは体内で、ビタミンAというものに変化します。ビタミンAは抗酸化作用に優れているため、癌予防になります。
実は菜の花だけでなく、アブラナ科の植物には「グルコシノレート」という成分が含まれていて、抗ガン作用があると言われています。
さらに、菜の花に含まれるビタミンやミネラルが活性酸素の働きを押さえてくれるため、細胞を老化させず、若々しさをキープしてくれるでしょう。ちなみにベータカロテンは、油と一緒にとることで吸収率が上がります。
そのため、菜の花を使って炒め物を作るのもいいでしょう。新鮮な菜の花を選ぶ時には、まだ花が咲いていないものを選びます。
菜の花で期待できる効能をまとめてみると、次のようになります。
・疲労回復
・免疫力アップ(風邪予防)
・美肌謳歌
菜の花の食べ方
菜の花はそのままでは食べられないため、火を通して使います。独特のほろ苦さがあり、みずみずしい感触が楽しめる菜の花は、火を通すと茎が柔らかくなり、つぼみもフンワリします。
菜の花に火を通す時は、塩を加えて沸騰させたお湯に菜の花を入れて、30秒ほど茹でます。中火にして茹でたら、ザルにとって水気をとります。
春は環境が新しくなる季節でもあるため、ストレスがたまりやすいですが、菜の花に含まれる苦み成分が、体の疲れや老廃物を取り除いてくれます。疲労がたまっている時こそ、菜の花を食べるようにしてみてください。
菜の花の副作用は?これって食べ過ぎ?
菜の花には、特に危険な副作用はないですが、バターや油で調理した菜の花をたくさん食べ過ぎると、油脂の摂りすぎで太りやすくなることがあります。ダイエット中の人は、油と菜の花を炒めた料理よりも、茹でて作るシンプルな料理を食べるといいでしょう。
菜の花の保存方法
菜の花を保存する時は、湿らせた新聞紙で包み、ビニールに入れて野菜室に冷蔵保存します。
冷蔵保存の時は、3日程度もちますが、もっと長持ちさせたい場合は、菜の花を硬めに茹でてから、ラップに包んで冷凍保存するといいです。
菜の花のレシピ
菜の花を使ったレシピは意外と多く、定番は菜の花のおひたしです。しかし菜の花の独特な風味が苦手…という方は、個人的に菜の花パスタがおすすめです。実は私も菜の花が得意ではなかったのですが、菜の花パスタならおいしくいただけます。
菜の花と生ハムのパスタ
ハムと菜の花の彩りがとても綺麗で、春を感じる綺麗なパスタです。生ハムの風味が菜の花特有の香りを和らげてくれるため、そんなに菜の花が独特に感じません。たっぷりのオリーブオイルであらかじめ炒めておくことで香ばしい風味が増し、パスタともよく絡んで食べやすいです。
菜の花とイカのかき揚げ
菜の花が苦手…という方は、かき揚げにしてしまえばおいしく食べられるでしょう。菜の花嫌いを克服できるようなレシピです。揚げることで、菜の花の独特の風味が打ち消されて、サクサクした食感や、油脂の香ばしい香りが楽しめます。菜の花の香りはほのかに感じる程度で、かき揚げなのでその他の野菜もたくさん入っていて、気になりません。
菜の花と海老のサラダ
菜の花は綺麗な緑色なので、サラダに入れるととても馴染みます。オレンジの海老を使ったサラダであれば、彩りもぐっと華やかになります。鶏卵を上にトッピングすれば、おもてなしの前菜としても堂々と出せるサラダが出来上がります。
菜の花とはまぐりの和風パスタ
菜の花はバターとも相性がいいので、洋風のおかずを作るのもいいですが、和風の料理と菜の花もしっくりきます。今日は大事な日!という時に作ってほしいのが、菜の花とはまぐりの和風パスタです。
あっさりとしていて、はまぐりと菜の花で盛り付けが綺麗に華やぎます。