モロヘイヤは、普段食卓にのぼることが少ないかもしれませんが、とても栄養価が高いです。それでは、具体的にどのような効能が期待できるのでしょうか。また、料理で主役になることの少ないモロヘイヤですが、何かおいしい食べ方はあるのでしょうか。
モロヘイヤの効能・特徴
モロヘイヤは他の野菜と比べるとマイナーで、食卓にのぼる頻度もそう多くはないでしょう。原産は北アフリカで、緑黄色野菜の仲間です。野菜なので水分の他、ビタミンやミネラルが豊富というのは他の野菜と一緒です。
古代エジプトでは、重病だった王様がモロヘイヤのスープを飲んでいたところ、病気が治癒した伝説があることからも、「王家の野菜」とされていました。また、世界三大美女の1人、クレオパトラもモロヘイヤが好きだったことでも知られています。
モロヘイヤの栄養素はシンプルだと考える人もいるかもしれませんが、様々な栄養を含んでいます。その含有量も、他の野菜よりもはるかに高いです。
皮膚を健康的にしてくれる
美肌に欠かせないと言えばビタミンCが有名ですが、皮膚を丈夫にするためにもビタミンAも必要です。そんなビタミンAも、モロヘイヤから摂取できます。モロヘイヤに含まれるカロテンは、人の体内に入るとビタミンAに転換します。
そして皮膚の粘膜を強化し、健康的な肌へと導いてくれるでしょう。肌のハリもアップし、ウイルスや雑菌に対する抵抗力も強くしてくれます。
骨を丈夫にしてくれる
モロヘイヤにはカルシウムも含まれています。野菜の中では、パセリにもカルシウムは豊富に含まれていて、モロヘイヤはパセリの次にカルシウムが多いと言われています。
そのため、骨を強化するのに役立ちます。また、モロヘイヤに含まれるビタミンKも、骨を丈夫にして骨粗しょう症を予防してくれます。
食べ過ぎ抑制、ダイエット効果
モロヘイヤには「マンナン」も含まれています。マンナンは、CMでもお馴染みの食物繊維です。水溶性の食物繊維なので、腸内で広がるため、満腹感が得られます。いつも食事を食べ過ぎてしまうという方も、暴飲暴食が防げて、ダイエットも成功しやすくなります。
脂肪や糖質の吸収も抑制してくれるため、ダイエットをしたい人も、モロヘイヤを積極的に食べておくことをおすすめします。
炎症を抑えてくれる
モロヘイヤに含まれるケルセチンという物質には、抗炎症作用があります。肌の炎症にも効果的で、肌荒れやニキビを鎮静する作用が期待できるでしょう。
ケルセチンは、以前まで「ビタミンP」として知られていた成分です。現在はビタミン用物質と呼ばれています。
主な働きは、ビタミンCの働きをサポートすることです。血管を柔軟にしてくれ、抗酸化作用のお手伝いをしてくれます。
糖尿病予防、コレステロール低下
モロヘイヤには食物繊維が含有されています。食物繊維といったら便秘改善の効果が有名ですが、それ以外にもあります。急激に血糖値が上がるのを防いでくれ、糖尿病を予防してくれます。
また、血中コレステロールも低下させてくれるため、高コレステロールでお悩みの方にとっても効果的です。
モロヘイヤの食べ方
モロヘイヤを食べる時は、茹でてから調理するのが一般的です。まずはモロヘイヤの茎を取り除き、塩を少し加えて沸騰させたお湯に入れます。色が鮮やかな緑になったら、ザルにあげて水にさらします。
電子レンジで火を通すこともできます。その際は耐熱容器にモロヘイヤを入れてラップをかけ、電子レンジで1分間加熱します。そして水にさらして完了です。
モロヘイヤの副作用には何がある?食べ過ぎるとどうなる?
モロヘイヤは安心して食べられる野菜なので、普通に食べている分には副作用の心配はありません。ネットには、モロヘイヤには毒性があるという噂もありますが、市販されているものや、茎をとって加熱調理されているモロヘイヤの料理なら、毒性の心配はまずありません。
といっても、必要以上に多く摂取したからといって病気がすぐ治るわけではないため、適量を食べるようにしましょうね。
モロヘイヤの保存方法
すぐにモロヘイヤを消費しないのであれば、冷凍で保存するのがいいです。まずはサっとモロヘイヤを茹でましょう。
茹でたらしっかり水気をきって、1食分ずつラップにくるんでから保存袋に入れます。そして冷凍室に保管しておきます。使いたいサイズにカットしてから冷凍しておくと、スムーズに料理ができます。
モロヘイヤのレシピ
モロヘイヤを使ったレシピというと、あまりピンとこないかもしれませんが、ここでは簡単にできる時短レシピをご紹介します。
<モロヘイヤとノリ佃煮と山芋の和え物>
材料…モロヘイヤ、山芋、かつお節、ノリ佃煮、
<作り方>
モロヘイヤを湯がいて細かく切る
↓
山芋は5ミリ程度の千切りにする
↓
ノリ佃煮と和えて、上から鰹節を天盛りにする
↓
完成!