カロリーメイトだけの食生活は危険?
バランス栄養食といわれるカロリーメイトですが、「これだけで栄養はバッチリ!」と思っていませんか?
カロリーメイトの栄養やダイエット効果について、管理栄養士が詳しく解説していきます。
これを読んで、カロリーメイトをうまく活用してみてくださいね。
カロリーメイトだけの食生活は危険なの?
カロリーメイトだけの食生活は危険なの?
少し厳しい言い方になりますが、「カロリーメイトだけの食生活は問題外」です。
確かにカロリーメイトは、手軽に栄養補給できる優れた食品といえます。
しかし、カロリーメイトだけで摂れる栄養には限りがあります。
つまり、カロリーメイトだけの食生活は、長期的に見れば栄養バランスを崩すきっかけとなってしまうのです。
もちろん、カロリーメイトを製造・販売している大塚製薬でも、カロリーメイトだけの食生活は推奨していません。
カロリーメイトだけを食べて、1日の栄養を摂取することはお勧めしません。日常の食生活においては、栄養バランスの良い食事を規則正しく摂ることが基本です。カロリーメイトは、五大栄養素を含む栄養調整食品ですが、あくまでもお食事の補助としてご利用いただくことをお勧めします。
では、なぜカロリーメイトだけの食生活は危険なのでしょうか?
カロリーメイトの栄養成分などをもとに、その理由を管理栄養士が解説していきます。
カロリーメイトの栄養成分を管理栄養士が解説
カロリーメイトは、言わずと知れた栄養調整食品。
カロリーメイト一本あたり100kcalと、栄養管理もしやすいように設計されています。
でも、それは裏を返せば「カロリーメイトをうまく活用して、栄養管理をしてください」ということ。
つまり、カロリーメイトだけでなく普段の食事にも気を使いましょう、ということなのです。
では、カロリーメイトだけでは足りない栄養について、詳しくお伝えしていきましょう。
一日の食事の中で、カロリーメイト一箱(4本)を一食置き換えた場合、
- タンパク質40〜50g(鶏肉200g程度)
- 食物繊維20g(りんご4個分/アボカド2個/ごぼう2本)
- カルシウム400mg(牛乳400ml)
などを、残りの二食で補う必要があります。
年齢や性別によっても一日に必要な栄養素が変わるため、おおよその量であることに注意してください。
また、他の栄養素は摂らなくて良いということではなく、特に意識して摂取すべきものをピックアップしています。
ご覧の通り、カロリーメイトは食物繊維が圧倒的に足りていません。
食物繊維が足りないと便秘になりやすいだけでなく、長期的に見ると大腸がんなどのリスクが高まります。
そのため、カロリーメイトで一食置き換えるなら、他の二食では意識して食物繊維を摂る工夫が必要になります。
カロリーメイトのダイエット効果
カロリーメイトは、一本あたり100kcalと栄養計算しやすいのが特徴です。
そのため、食べ過ぎに配慮しやすくカロリーコントロールしやすいのが良いところです。
もちろん、カロリーメイトだけの食生活では、健康的な痩せ方はできないので絶対にやめましょう。
カロリーメイトにダイエット効果を期待するなら、ダイエット中に不足しがちなタンパク質をしっかり摂取するように心がけたいところです。
筋肉は脂肪燃焼に大いに役立つため、ダイエット効果を促進させます。
また、見た目もしなやかで美しいシルエットになりますよ。
そのほか、カロリーメイトはダイエットで不足しがちなビタミンをしっかり摂れるのが嬉しいところです。
具体的には、カロリーメイト一箱(4本)で、一日のビタミンの約半分を摂取することができます。
そのため、一日のうち一食をカロリーメイトに置き換えるなら、残り二食で野菜やフルーツなどバランスよく食べることを意識すれば、ビタミン不足で困ることはありません。
ビタミンは肌に良いだけでなく、体の機能の潤滑油的な働きをします。
ダイエットでは特に意識して、タンパク質とビタミンを摂取しましょう。
カロリーメイトを栄養バランスよく食べる方法
カロリーメイトは手軽で便利な食事の代用品ですが、一日のうち一食までを限度としましょう。
また、カロリーメイトで不足しがちな栄養素を積極的に摂るよう食事を考える必要があります。
特に、カロリーメイトで不足しがちなタンパク質や食物繊維、カルシウムの摂取を心がけることが大切です。
具体的には、カロリーメイトと合わせて、牛乳やヨーグルトを食べること。
または、野菜ジュースやスムージーなどを一緒に飲むのがおすすめです。
そうすることで、栄養バランスが良くなるだけでなく、お腹の中で膨れて腹持ちも良くなります。
また、残りの二食では、野菜を中心にしっかり食物繊維を摂ることを意識したいですね。
これだけでカロリーメイトの良さを最大限に引き出す食事ができますし、ダイエット効果も期待できます。
カロリーメイトだけに食生活を頼るのは危険ですが、利用して手軽においしく、バランスの良い食生活をしていきたいですね。