バジルは洋食との相性が良く、風味を爽やかにスッキリさせてくれるハーブです。アクセントとして入れるスパイスのようなものですが、実は精神や肉体にもいい効能があります。
普段、何気なくフレーバーとして使っているバジルですが、私たちの体や心にどのような作用をもたらしてくれるのでしょうか?ここでは、バジルの栄養面のお話や、上手な活用法についてご紹介します。
バジルの効能・特徴
バジルに含まれている注目の成分には、次のようなものがあります。
・シネオール→ダイエット効果
・ベータカロテン→老化防止
・オイゲノール→殺菌
・ビタミンK→骨を強化する
バジルで期待できる健康効果には、次のようなものが挙げられます。
・ストレス緩和
・健康維持
・老化予防
・ダイエット
老化防止やダイエットにも効果を発揮してくれるということで、美容に関心の高い女性も、積極的にバジルを摂取しておきたいものですね。バジルの抗酸化作用によって、年々サビついてくる細胞を若々しくキープすることができます。
抗酸化作用は、代謝や血行にも影響を与えるものなので、バジルは美や健康に欠かせないといっても過言ではありません。
また、バジルには骨を丈夫にしてくれるカルシウムだけでなく、カルシウムの働きをサポートしてくれるビタミンKも豊富です。骨を丈夫にして転倒や怪我しにくい体質にしていけるでしょう。
もちろん、精神的にイライラすることが多い人にとっても、効果的な成分です。心を落ち着かせるのにいいでしょう。
<バジルはアロマ効果も高い?>
バジルは味もいいですが、香りもいいですよね。ハーブならではのスーッとした爽快感があり、スッキリとしたナチュラルな香りです。
そんなバジルの香りは、エッセンシャルオイルとして使われることもあります。
バジルの香りが精神を浄化してくれ、ストレスを解消してくれると期待されています。どうしてバジルにストレス緩和の作用があるかというと、バジルにはリナロールやエストラゴールといったフレグランスも使用されることの多い成分が含まれているからです。
このような成分による癒し効果で、イライラや不安、ザワついた心を穏やかにしてくれるのです。リラックスしたい時も、バジルを使ってみるといいですね。
バジルの食べ方
バジルはトマトやオリーブオイルとの相性がいいため、イタリアン料理を作る時に使うと特にマッチします。バジルの風味がトマトやオリーブオイルと合うというだけでなく、栄養的にもこれらの3つを組み合わせるとバランスが良くなります。
バジルを使ったイタリアン料理で、特におすすめなのが次のメニューです。
・ピザ・マルゲリータ
・ジェノベーゼ
・カプレーゼ
イタリアンではありませんが、鶏ひき肉の炒め物にバジルを入れるのもおすすめです。これはタイでよく作られる料理で、「ガパオ」と呼ばれています。
本場のタイではホーリーバジルという種類を使いますが、ご家庭でガパオを作る時は、入手しやすいスイートバジルで代用してもおいしくなります。
お肉の炒め物に爽やかなバジルを散らすことによって盛り付けも綺麗になりますし、夏にぴったりのフレッシュな一品が出来上がります。
バジルを食べ過ぎたらどうなる?副作用は何かある?
バジルは天然のハーブということで、何か副作用があってもおかしくないような気もしますが、バジルを食べたことで副作用が出たという報告はほとんどありません。それだけ安全性も高い嬉しいハーブなのです。
また、バジルを食べ過ぎた場合でも、特に体に有害となるような危険な成分は入っていません。しかし、バジルは元々野生の植物なので、目的に合わせてバジルの風味が生かせるような料理に、適量使うのが好ましいです。
バジルなどのハーブは、一日の摂取量の目安が決められていませんが、食べ過ぎる必要は
ないので、適量にしておきましょうね。
バジルの保存方法
バジルを保存する時、冷蔵庫の野菜室に入れたくなりますが、実は、冷やしすぎるとバジルは黒くなってしまいます…。
短期で使い切る予定がある場合は常温で保存しておいて平気です。ただし、すぐ使い切ることができず、長期間保存しておくような場合には、冷凍保存が適しています。バジルを分けて、少量ずつラップに包み、保存袋に入れてから冷凍します。
使用する時は、バジルソースやバジルオイルなど加工して使うのがおすすめです。
バジルのレシピ
バジルを使って簡単に「バジルオイル」が作れます。市販のドレッシングを使うのも早くていいですが、自分で手作りするバジルオイルもおいしいですし、意外と簡単に出来上がります。
いつものドレッシングに飽きた時など、サラダにかけて活用してくださいね。
材料も作り方も簡単です。
<材料>
鷹の爪
オリーブオイル
フレッシュバジル
ガーリック
<レシピ>
バジルとガーリック、鷹の爪をオリーブオイルにつけこんでおく
↓
1週間ほどおいておく
↓
風味がついたら取り出す
↓
完成!
サラダにはもちろんですが、肉料理など洋食の味付けにも使えます。